こんにちは、イトーです。
ドラッグスター250のボバーカスタムについて、今回は純正のリアフェンダーをフラットフェンダーに交換する方法を紹介します。
そもそもなぜフラットフェンダーに交換するのかというと、クラシックタイプのタイヤを履かせようと思ったらノーマルフェンダーのままだと干渉してしまうからです。
なので、リアフェンダーはフラットフェンダーに交換、フロントフェンダーは思い切って取り外すことにしました。
リアフェンダーの取り外し方
リアフェンダーの取り外しは、まず左右のメッキ部分をとめているネジ(計4箇所)を外します。
次にシートを留めている2箇所のネジを外します。
僕の場合は最初からタンデムシートは取り外していたため、タンデムシートが付いている方はまずシート後方のリフレクターと一緒に留められたネジを外してから作業してください。
シートを取り外したらフェンダーを持ち上げてフレームから外します。
このときはまだ配線がつながったままなので、次にこの配線を外していきます。
まず配線が固定されているフェンダー裏側の2箇所のネジを外します。
次はテールランプを固定している3箇所のネジを外し、テールランプを取り外します。
テールランプを外したら、裏側に配線をつないでいるカプラーがありますのでこれらを全て外します。
配線を外すときは、あとでどのコードどうしがつながっていたのかがわかるように、写真やメモをとったりなどで記録を残しておきましょう。
カプラーを全て外したら、配線をリアフェンダーから引き抜きます。
これでリアフェンダーの取り外しは完了です。
フレームカット
純正のリアフェンダーを取り外したら、次はフレームをカットしていきます。
なぜフレームをカットする必要があるのかというと、そのままではフラットフェンダーとフレームが干渉してしまうため取り付けることができないんです。
なので、純正のリアフェンダーを支えていた部分のフレームをカットする必要があります。
もちろんフレームカットしてしまえば後戻りはできません。
純正のリアフェンダー・シートは取り付けられなくなるので、これ以降は覚悟を決めて作業に臨んでください。
それではまず、カットの作業をやりやすくするためにサスペンションを外しておきます。
サスペンションの取り外しは2箇所のネジを外すだけでOKです。
また、安全を確保するために必ず片側ずつ作業していくようにしてください。
次にカットする位置を決め、ペンまたは金工ノコギリなどで目印をつけておきます。
カットする位置はサスペンション取り付け部のギリギリではなく、フレームの強度を確保するためにもある程度余裕をもたせた位置でカットすることをおすすめします。
目印をつけたらいよいよカットしていきます。
カットは電動サンダーがあると便利ですが、金物用ノコギリだけでも頑張ればいけそうです。
電動サンダーを使って切る場合はめちゃくちゃ火花が散るので、万が一のことを考えてタンク側に保護用のシートをかぶせておきます。
カットしてる様子はこんな感じ。
安全には十分気をつけて、焦らずゆっくりカットしていきましょう。
この作業を片側づつ行なっていきます。
無事に両側カットできたら、次に切断面のバリをヤスリで削っていきます。
カットした部分をそのままにしておくと、そこからサビが進行してしまうので、パテで埋めておきます。
僕が使ったパテはシリコーンシーラントというものを使いました。
最初はペースト状で柔らかいですが、乾燥させるとゴムのように固まってくれます。
このシリコーンシーラントを切断面を覆うようにフレームに注入していきます。
この状態で1日ほど乾燥させたら、見栄えを整えるために後で紙やすりなどで軽く削ってあげましょう。
リアホイールの取り外し
フラットフェンダーの取り付け作業をやりやすくするために、まずはリアホイールを外しておきます。
メンテナンススタンドを使ってタイヤを浮かせ、
アクスルシャフトのボルトをレンチで緩めます。
このボルトはかなり強いトルクで締められているので、注意しながら緩めます。
アクスルシャフトのナットを外すとこのようにスポッと引き抜くことができます。
もし固くて抜けない場合はゴムハンマーなどで軽く叩くように抜いてあげてください。
アクスルシャフトを抜いたら、次はテンションバーとブレーキワイヤーをホイールから取り外します。
テンションバーの取り外しは、ここのナットを外してあげるだけでOK。
ブレーキワイヤーのナットはスプリングで押し付けられているので、車体前方側にぐっと押し込みながら緩めていきます。
アクスルシャフト・テンションバー・ブレーキワイヤー全てを取り外したら、スプロケットからチェーンを外し、後ろに抜いてあげればリアホイールの取り外しは完了です。
フラットフェンダーの取り付け
次はいよいよフラットフェンダーの取り付けです。
今回用意したフラットフェンダーは、ヤフオクで売られていた汎用フラットフェンダーを買って、自分でマットブラックに塗装したものを用意しています。
塗装のやり方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
こんにちは、イトーです。今回はスプレー缶を使ってバイクを塗装するための基本的なやり方について紹介します。なお、今回塗装するパーツはあらかじめ全て取り外した状態から進めていきます。古い塗装を落とす塗装を進めて[…]
フェンダーにはこういうL字のステーがついていたので、これをそのまま利用して取り付けます。
ただ、このL字のステーを車体に取り付けられそうな箇所がなく、悩んだ挙句こういう金属板のステーを新たに用意し、
このステーをツールボックスの裏側からネジを通して固定し、
そこにフェンダーのL字ステーを固定することにしました。
わかりづらいと思うので、図解するとこんな感じです。
フェンダーは振動で緩みやすいので、ネジロックを塗布してから固定しておきます。
次はフェンダーの左右に補強用のステーを取り付けます。
この補強用のステーはホームセンターで売られているアルミ板の両端にネジ穴を開けて、軽く湾曲するように曲げて、最後に塗装をしたものです。
上の写真ではサスペンションに取り付けていますが、ステーの長さが足りずタイヤとフェンダーの間のクリアランスがなくなってしまったので、最終的に左側はチェーンカバーのネジに噛ませて固定し、
右側はサスペンションのネジに新しく高さ調節用のステーをかませ、そこに補強用ステーを取り付けることで落ち着きました。
補強用ステーを取り付けるネジにも緩まないようにネジロックを塗布しています。
これでフラットリアフェンダーの取り付けは完成です。
まとめ
今回の作業で一番苦労したのはフェンダーを固定する位置を決めることでした。
社外品のフェンダーは色々売られていますが、自作のステーなどを作る必要があったりするので、取り付けに自信がない方はガレージT&Fが販売するフェンダーKITがおすすめです。
これはドラッグスター250専用に設計されているらしいので、ポン付で取り付けることができます。
また、作業するときはくれぐれも周囲の安全に注意しながら進めていきましょう。
次回はタイヤ交換のやり方について紹介していきます、それではまた。
こんにちは、イトーです。ドラッグスター250のボバーカスタムについて、今回はタイヤ交換のやり方について紹介していきます。今回はクラシックタイプのタイヤに交換していきますが、ドラッグスター250純正フェンダーのままだと干渉し[…]